関連リンク
- Index -
公道RCG『首都高バトル(Tokyo Xtreme Racer)』完全新作が2025年にリリース予定
ゲーム開発会社Genkiは2024年8月22日16時、公道最速RCG『首都高バトル』の完全新作を発表しました。
今から数日ほど前にGenkiは突如として「Genki Racing Project」と冠した謎のカウントダウンページを公開しており、ファンの間では『これ、絶対首都高バトルの新作だよ!』と注目が集まっていたのです。
最近は企業側が期待させといてずっこけるパターンも多いですが、これは素直にガチの新作がきた…という一番幸せなパターンのやつですね。
早くもティザーPVのコメント欄は英語で埋まっており、今は海外でも十分に売れそう…との雰囲気がひしひしと伝わってきます。
今回は『首都高バトル』シリーズ約18年ぶりの新作であるということ
2017年にはスマホ版『首都高バトルXTREME』が配信されていました。
しかし、コンソール向けにシリーズ新作を出すのはXbox360の『首都高バトルⅩ』(2006年7月27日発売)以来、約18年ぶりの出来事となります。
現在はSteam版のみ販売を予定されていますが、よほど不調でない限りは家庭用ゲーム機への移植も期待できるのではないでしょうか。
そもそも首都高バトルって何が凄いの?
首都高バトルシリーズの始まりは1994年発売の『首都高バトル’94』にまで遡り(さかのぼり)ます。
この頃はドリフトキング1と呼ばれた土屋圭市氏が監修を手掛けており、良くも悪くもドライブシミュレーター(リアル)よりのバランス調整が施されていました。
また、首都高でよく見かける車種「トヨタスープラ」「マツダRX-7」「日産シルビア」「日産スカイラインGT-R」はそれぞれ別の名前に置き換えられていたのです。
そして、シリーズに革命が起きたのは1999年発売のドリームキャスト版『首都高バトル』からでしょう。
はじめて本物の首都高2を参考にしたステージ再現が行われ、ファンは大歓喜しました。
また、相手を追い越すとHPを削れるという「SPレース」システムが導入されて、ゲームに深みが増し、現在の首都高バトルの形が完成したのです。
今までシリーズを支えてくれた土屋圭市氏がいなくなった頃は絶望感が半端なかったですが、むしろ後年になってから首都高バトルらしさが出てくるとは、当時のファンは誰しも予測し得なかったことでしょう。
- 【DC】首都高バトル
- 【PS2】首都高バトル2
- 【PS2】首都高バトル0
- 【PS2】首都高バトル01(ゼロワン)
いわゆる上記の販売ラインが特に世間では絶頂と記憶されている頃でしょうか。
発売当時は大阪や名古屋といった実在の高速線に加えて、海外の車種であるメルセデスベンツやフォードまで収録。
あまりの知名度に他社もGenkiの首都高バトルを真似て、実にたくさんの亜種が生まれました。
- バトルギア(タイトー)
- 峠シリーズ(アトラス)
- 街道バトル(Genki自社製)
- レーシングバトル C1 GRAND PRIX(Genki自社製)
- アウトモデリスタ(カプコン)
- 頭文字D(セガ)
- 湾岸ミッドナイト MAXIMUM(バンダム名義だが、開発は途中からGenkiが参加)
- ドリフトチャンプ(ゼロヨンチャンプの公道版)
- 族車キング(SIMPLEシリーズ)
- ドリフトスピリッツ(やたら首都高バトルとコラボ)
これらはほぼ2001年以降にリリースされた作品であり、改めて首都高バトルの凄さがわかるラインナップとなっています。
公道でパッシング(煽る)というアングラな雰囲気、”死神ドライバーとデスレース”とかいう厨ニ臭いストーリー、そしてストリート独特の車種のチョイス。
紛れもなくGenki製の『首都高バトル』からしか摂取できない栄養がそこには存在していたのでした。
よくスクウェアのレースゲー『レーシングラグーン』がポエムとかネタにされてますが、後に出た首都高バトルがまんまこんな感じだったので、マイルドヤンキーに受けそうな表現をしっかり研究してたんだな…とは思います。
似たようなものを探しながら飢えをしのいだ首都高バトルファン
ずっと首都高バトル待望論がありながらも、制作メーカー側の様々な事情により新作の開発は行われていませんでした。
ユーザーは続編の発売を願いつつも、いろいろな首都高バトルっぽい作品を求めて右往左往していたのです。
例えばXbox/PCで発売された大盛況の『アセットコルサ』ですが、元はユーザーが首都高バトルのデータをぶっこ抜いてModにしていました。
いけないと思いつつも、シリーズファンはほとんどが見たことある&プレイしたことがある状況だったのでないでしょうか。
まあ、本家としては見過ごすことができない状況ですよね。
最優先にSteam版を販売するというのも、まずは本家の意地を見せながら海外ユーザーを取り込みたいのだと思います。
https://automaton-media.com/articles/newsjp/20220723-211448/
更には2022年7月、国産自動車メーカーに無断で販売された『Kanjozoku Game レーサー』がSteamにて大好評を獲得してしまったのです。
管理人も記事にしておいてなんですが、まずは本家がこの辺を全て吹き飛ばしてくれたら嬉しいことはありません。
あとがき
ようやく本家が帰還するということで、まずはお手並み拝見という話。